リーガルブログ

2009年2月

2009年2月の記事一覧です。

権利証の今昔(いまむかし) ~その2~


さて、前回は昔からあった「権利証」について書きましたが、

今回は、「権利証」に代わって新たに登場した

登記識別情報通知」(長いので「識別情報」とします)

についてですhappy01

この「識別情報」、実はキャッシュカードの暗証番号のようなものなのですsign01

(いまさらですが)ATMでお金を引き出そうとすると、機械に暗証番号を入力して、
それが合ってると引き出せる仕組みになっていますよね?

「識 別情報」も似た仕組みを使っていて、
不動産の名義変更や担保に入れる登記をするに、その不動産の持ち主(=所有者)が
識別情報の暗証番号(のようなもの)を正確に(法務局に)報告できれば、
それらの登記もできる
わけです。

これってキャッシュカードの 暗証番号に似てませんか?

ただし、「識別情報」は数字とアルファベットとで出来た12桁の組み合わせで、
キャッ シュカードの暗証番号に比べてもかなり複雑になっていますsmile

例:174-A23-CBX-53G
(36 の12乗分の組み合わせが考えられるのかな?)

大事な大事な番号を隠すため、「12桁の番号」にはみどり色のシールが張られています。

なぜなら(ココがやっかいなんですが)、
あくまで「番号」という情報に過ぎないわけですから、

「識 別情報通知」書そのもの(原本)がなくても、

「番号」さえわかればそれでイイんです
dangerdanger

つまり、原本がなくても、「12桁の番号」さえわかればコピーでもチラシの裏に書いたメモでも構わないというわけです。
(原本という表現は若干不正確ですがご容赦下さいcoldsweats01

ということは、ドロボウがあなたの家に入って、あなたの識別情報の番号部分をコピーしてしまえば、
原本は手元にあっても盗まれたのとまったく変わらないこ とになります。
ドロボウが「12桁の番号」を盗んでますよね。しかし原本が手元にあってそれに気づかない・・・coldsweats02

イメージできますでしょう か?

ここで大事なのが、
コピーやメモを取られないために、
「12桁の番号」を見えない状態のまま保管しておくこと
です。

要するに、番号を隠すように張っているシールははがさない、これが大事なんです。

本物を見ずに理解するのは難しいかもしれませんが、せっかくですから、ポイントとなる次の2点は知っておいて下さいね

・「識別情報」 は「権利証」に相当する大切なものであることdanger
・人に「番号」を知られないためにも、シールははがさないで 保管することdanger


以前の権利証に比べると、やや難解なものになってしまったように感じますが、始まった制度である以上
(とりあえずは)仕方ない。
ですから、取扱方法など不安や疑問点がある場合は、司法書士にしつこいくらい質問してみて下さい。

リーガルフラッグでも質問や問い合わせはいつでも受け付けておりますので、
電話やメール等で気軽に聞いてみて下さいねhappy01
(他の事務所で登記をされたお客様からのご質問でももち ろんOKですよshine

少しでもみなさんの不安や疑問の解消にお手伝いできれば私たちもとても嬉しいですsmile

ホントに遠慮は無用ですから、お気軽にどうぞsign01

(・・・しつこいですかねcoldsweats01