リーガルブログ

私の趣味


私の趣味は、あえて挙げるのであればバスケットです。
大変恐縮ながら、私の趣味について少しだけお話させて頂きます。

バスケットは、小中にバスケ部がなく、高校に入ってから始めました。
しかし初心者で、身長も167センチしかない私は、3年間補欠でまったく活躍できませんでした。
社会人では、社会人サークルに参加していますが、やはりそこでも活躍することができません。
10歳くらい年下の後輩から、失敗したプレイについて指導、叱責を受けます。
「梅木さん、そこは違います。ちゃんと走ってください!」「守備に戻るのが遅い!」等の指導です。
その社会人サークルに知り合いは一人しかいないので、そこでは完全に部外者ですし、
プレイも下手くそなので、正直楽しくありません。

しかし、私はなんとか食らいついて通っています。それは、いつの日か、若造どもに勝ちたいからです。

単純に負けると悔しいです。本当に悔しいです。
先輩に負けても悔しくはないでしょうが、いまどきのチャラチャラしている若者に負けると、本当に悔しいです。
なんとかして勝ちたい、絶対にギャフンと言わせる、その思いだけでバスケをしています。

最初は楽しければいいと思って参加していたのですが、考え方が変わってきました。

負けたくないから勝ちたい、活躍したい、だから参加する、練習する、それだけです。
そして、体力では勝てないので、戦略で勝とうと考えています。
いつも練習に出ては、自分やメンバーの状態を分析し、自分の得意不得意を考え、
「いかにしたら勝てるか、活躍できるか。」をずっと考えがならプレイしています。
練習に出る前から、「今日はどう攻めよう。どうしたらいいプレイができるかな。」ということをずっと考えています。
高校や大学の時は、なんとなくしか考えていませんでした。
しかし、今はすごく考え、分析を繰り返しています。
精神論から始まり、技術論だったり、いかにしたら走れるようになるかの体力論だったり、いつも考えます。
40歳で活躍する、テニスの伊達公子さんに自らを重ね合わせています。

いろいろ考え、うまい人を観察しているうちに、
「まず気持ちで勝てないと現実の勝負も勝てない」ということを発見しました。
バスケのうまい人は、「必ずできる、勝てる」と信じています。
勘違いといってもいい思い込みがあります。
ときには、独りよがりになったりワンマンになったりしますが、気持ちではだれにも負けません。

しかし、上達しない人間は、「俺にはできない。」と潜在的に考えています。
もちろん言葉にはしないし、本人もなんとか勝ちたいと思っています。
しかし、「本気で」思っていないと叶わないです。
でも、本気で動けば可能性はあります。ゼロではないです。
「卵が先か、親が先か」どちら分かりませんが、勝てる、という自信、信念があるから、うまくなる。
うまくなったから、勝てる。勝てるとさらに自信を持つ、という循環です。

これは自分の仕事でも通用するような気がしました。
私は非常に弱気で、
「この交渉は無理だ。取れない。相手の会社は倒産しかかっている。」
「この登記はできないよ。やったことがない。聞いたこともない。」
というように、自分で勝手にできないと決めていることが多いです。
そうじゃなくて、まずは
「本当にそうなのか。日本全国でみて、これを通した司法書士は全く皆無なのか。
天地がひっくりかえっても無理なのか。それとも、ただ難しくて手間がかかるだけなのか。」
という風に、まずは前提を疑ってみようと思うようになりました。
できるかもしれない。客観的にはできるのに、主観的に無理だと思い込んでいるだけかもしれない。
ほかの人がやったら、意外に簡単にできるかもしれない。やっているうちに可能性は増えてくるよ、最初は可能性が低くてもやってみよう、という風に。

司法書士試験の受験を決意した時、友人から
「かなり難しいんでしょ。本当に大丈夫なの、就職すれば?」
と言われたことがあります。
でも、結果論かもしれないけど、まぐれかもしれないけど、合格できました。
可能性はゼロではありませんでした。
可能性をゼロと考えていることがたくさんありますが、
意外に可能性が低いというだけのものが多いような気がします。
バスケをしながら、常に勝負のことを考え、勝つことに固執していると、見えるものがありました。

先週も、バスケでは若造にボコボコにされ、負けました。
しかし、少しずつ自分が変わってきているのを感じます。
ようやく頭で考えて行動してきたことが、結果となって表れてきているのかもしれないです。
歩みは小さいかもしれませんが、勝つまで、バスケを続けようと思います。そうすれば勝てますよね、きっと!